こんにちは、トス屋めだかです。
今回は、種ミジンコの量を変えて増殖実験をしてみました。
目的
タマミジンコを早期に大量繁殖するには、最初に用意する種の量が重要になります。ですが、個人での繁殖となると、それほど大きな容器を準備することはできません。
もし、容器の大きさによって繁殖の限界が決まっているなら、最適な容器に最適な量の種ミジンコを入れる事で、効率的に数を増やす事が可能となります。
そこで、種ミジンコの量を変えて収穫量がどのように変化するか調べてみることにしました。
方法
飼育容器には、カインズホームで売っている60Lタライ(ブルー)1個と、ネットで買った55Lタライ(ブラック)2個を使用します。
カルキ抜きした水道水をセットして、2020/9/20~2020/9/26までの7日間繁殖させます。
繁殖場所は屋外、水温は17~25℃くらい、餌は生クロレラ+ドライイーストです。
種ミジンコはブルー44.5g、ブラック①26.1g、ブラック②11.8gとしました。
結果
それでは、収穫量を計量していきます。
先に風袋を計量します。
ブルーは、71.5-12.5=59.0gでした。
ブラック①は、62.9-12.5=50.4gでした。
ブラック②は、52.7-12.5=40.2gでした。
最後に、全ての結果を表にしてみます。
ブルー | ブラック① | ブラック② | |
種 | 44.5 | 26.1 | 11.8 |
収穫 | 59.0 | 50.4 | 40.2 |
増殖率 | 133% | 193% | 341% |
結果
飼育容器のサイズに対して種ミジンコが多いと、収穫が増えて増殖率が減る。種ミジンコが少ないと、収穫が減って増殖率が増える。
考察
今回は、種ミジンコの量を変えてタマミジンコの繁殖を調べてみました。
結果についてはほぼ予想通りで、容器の容量によって繁殖可能な数が制限されていました。
種ミジンコの量が増えるにつれて、増殖率は顕著に減少しています。1週間のテスト期間だったので、2回くらいの産卵はできたと思います。
ブルー、ブラック①のタマミジンコは粒の大きさにあまり差がありませんでしたが、ブラック②は大小の差がハッキリわかりました。
つまり、ブルー、ブラック①は増殖の限界が近い環境で、ブラック②はまだ増殖の余地がある。
というふうに考えられるのではないかと感じました。
そうすると、60Lタライでは60gくらいまでの繁殖が限界で、半分くらいを間引いたら3~6日ほど休ませるのが効率的な維持になりそうです。水質悪化を考えると、その半分くらいで維持したいところではありますが。
もっと専門的な環境なら、水槽全体にタマミジンコを行き渡らせて収穫量を増やす事も可能です。ただ、個人レベルならこれで十分量を確保できています。