こんにちは、トス屋めだかです。
今回は、タマミジンコの卵が孵化するのか実験をしてみました。
目的
タマミジンコの繁殖は失敗することが多く、諦めてしまう人が後を絶ちません。
そんな時、いつでも孵化させる事が可能な卵があれば、何度でも好きな時に挑戦することが可能になります。
一般的に卵の保存期間は1年間といわれており、生きたままのタマミジンコを維持するよりも手間がかかりません。
そこで、自己採卵した卵を乾燥させて、孵化テストしてみることにしました。
方法
タマミジンコの卵を集めて乾燥させたあと、水を入れて孵化するかを確認します。
今回は、2020年9月12日に採卵した卵を使用します。採卵といっても、回収しきれず器にこびりついた卵が、そのまま乾燥していたモノです。
もったいないしちょうどよかったので、この卵でテストしてみます。
2020年9月20日16:30頃、カルキ抜きした水を入れました。水温は24℃、屋内のメダカ水槽の横に設置します。卵は浮かんでしまい、水に沈めることは出来ていません。
結果
2020年9月22日20:00頃、小さな幼体がたくさん生まれているのを確認しました。
2020年9月25日19:00頃、順調に成長して子供を産み始めました。
結果
タマミジンコの乾燥卵は、水を入れてから2日間で孵化した。
考察
今回は、タマミジンコの乾燥卵を孵化させてみました。予想では孵化しないと思っていたのですが、意外にもあっさりと孵化に成功しました。
通常は田んぼなどで冬を越してから、翌シーズンに孵化します。なので、疑似的に寒い環境にしないと無理だと思っていました。
また、以前オオミジンコの卵を購入したことがあり、その時は全く孵化しなかったので乾燥卵はダメだという思い込みもありました。
ですが、たったの2日間で孵化するという素晴らしい結果です。
越冬環境を作るために冷蔵もしていませんし、9月12日採卵→9月22日孵化なので期間も本来の条件を無視しています。
本当にただ乾燥させて、水を入れただけです。これってけっこう便利ですよね。タマミジンコを飼育していれば、少なからず卵を採ることは可能です。
それを乾燥しておくだけで、好きな時にいつでもタマミジンコ繁殖に挑戦することができるという事です。
すでに繁殖をマスターした人でも、翌シーズンに新たな種ミジンコを仕入れる必要がなくなります。ただ、静電気で吹き飛んだり張り付いたりするので、乾燥卵は扱いにくかったです。