飼育水と容器の色はタマミジンコの爆増に影響するのか?

こんにちは、トス屋めだかです。

今回は、飼育水・容器の色を変えてタマミジンコの増殖実験をしてみました。

目的

飼育水・容器の色を変えるだけでタマミジンコの繁殖に大きな違いがあれば、自宅でも効率的に数を増やす事が可能になります。

メダカなどの水換えで発生する古水が良いというのが定説ですが、それが本当なら新たに飼育水を準備する必要もなく効率的です。

そこで、どの条件の採集量が多いか調べてみることにしました。

方法

飼育容器には、カインズホームで売っている60Lタライ(ブルー)と、ネットで買った55Lタライ(ブラック)を使用します。

まずブルータライですが、左から順に【古水】【水道水+バクテリア】【水道水】となっています。

続いてブラックタライですが、左から順に【水道水】【水道水+バクテリア】となっています。

バクテリアは市販のモノを使用し、水道水はカルキ抜き剤を添加しました。

取り分けておいたタマミジンコをだいたい均等になるように入れて、1週間後の重量を計量します。

 

※あとで気が付いたのですが、種ミジンコの重量も記録しておくべきでした。ご容赦くださいm(__)m

 

飼育環境は9月中旬、水温21~26℃、屋外となります。

結果

まずはブルータライから計量していきます。

先に風袋を計量します。

古水を使った水槽から収穫できたタマミジンコは、31.3-12.5=18.8gでした。

また、風袋を計量します。

水道水+バクテリアを使った水槽から収穫できたタマミジンコは、27.3-12.3=15gでした。

また、風袋を計量します。

水道水を使った水槽から収穫できたタマミジンコは、29.4-12.5=16.9gでした。

続いて、ブラックタライを計量していきます。

水道水を使った水槽から収穫できたタマミジンコは、23.0-12.5=10.5gでした。

水道水+バクテリアを使った水槽から収穫できたタマミジンコは、29.3-12.3=17gでした。

 

最後に、全ての結果を表にしてみます。

 

古水 水道水+バクテ 水道水
ブルー 18.8 15.0 16.9
ブラック 17.0 10.5

 

結果

古水は、水道水よりも採集量が増える。容器の色、バクテリアの添加は、差が分からなかった。

 

考察

今回は、飼育水と容器の色を変えてタマミジンコの繁殖を調べてみました。

①古水、②水道水+バクテリア、③水道水の順で収穫量が多いと予想していましたが、やはり古水は一番の採集量でした。バクテリアが影響しているのだと思います。

それなら市販のバクテリアを入れればいいと思ったのですが、ブルータライは②と③は逆の結果に。

 

【方法】の部分でも触れましたが、初期の種ミジンコを計量していなかったので、信頼性の欠ける結果となりました。

 

繁殖の経過を見ている限り、8月よりも爆増する様子はなく、水面の渦巻き(カラム)もあまり形成されませんでした。水温が21~26℃くらいになっていたので、真夏よりも活性が低くなっていたのかもしれません。

タマミジンコが一番繁殖するのは28℃前後といわれており、夜間に20℃近くまで水温が下がっていた事が増殖の妨げになっていた可能性があります。

また、餌の量を少なくして飼育水を綺麗に保つ試みもやっていたので、エサ不足に陥っていたかもしれません。

次回は、温度が一定に保てる屋内で、飼育水・容器の色を分けて繁殖実験をしてみようと思います。ですが、スペースの都合で水量がメチャクチャ少ないため、水質悪化によって全滅するかもしません。

また、母数が少なくバラつきが大きくなりそうなので、複数回試す必要がありそうです。

屋外では、単純に種ミジンコ→収穫量での増殖率を見ていく事にします。もう9月なので水温が下がってきていますが、可能な限り実験を続けてみたいと思います。

データが取れたら、また記事にしていきます。