こんにちは、トス屋めだかです。
今回は、10リットル未満の小さな容器でタマミジンコの爆増実験をしてみました。Instagramをご覧の方は既に結果をご存知かと思いますが、より詳細を書いていこうと思います。
目的
タマミジンコはメダカの生餌として重宝しますが、大型容器での繁殖がメインになるかと思います。
ですが、小さな容器を使って繁殖できれば、個人規模でも種親などへの餌の供給が可能となります。
そこで、10リットル未満の容器を使って、タマミジンコを繁殖させてみることにしました。
方法
飼育容器には、メダカで定番のNVボックス13を使用します。実際の水量は8~10リットルくらいです。
種となるタマミジンコは、輸送用パッキングに60時間耐えた個体を使用します。これは、発送テストで翌々日の夜お届けを想定して実験したモノです。
約4.5gのタマミジンコをパッキングしましたが、底の方に死骸も沈殿していますので、スタート時の個体数は10,000匹(3.5g)くらいだと思います。
飼育場所は、屋内でメダカの種親を産卵させている場所にしました。水温は25℃くらいです。
結果
コチラは1日目です。ボウルの上澄みだけをNVボックス13に移し、餌となる生クロレラとドライイーストを与えました。まだ個体が小さく、活性も低い状態です。過酷な環境にいたので仕方ありませんね。
餌やりの方法はコチラ▼
-
-
タマミジンコの餌は生クロレラとドライイーストの2種類だけでOK
このページでは【エサの与え方】を解説していきます。 タマミジンコは餌切れに弱い タマミジンコ繁殖の難しさの1つに『エサの管理』があります。 ちゃんと餌を与えていると思っていても、実は足りなかったなどと ...
続きを見る
コチラは2日目です。個体の活性が上がってきました。底に沈んでいたタマミジンコも水面で元気よく踊っています。
コチラは4日目です。個体が丸く太ってきました。餌をしっかりと食べて、子孫を残す準備をしています。
コチラは5日目です。前日までいた丸く太った個体が減りました。その代わり、小さく細かい幼体がたくさん増えています。少しずつ世代交代が起こっているようです。
コチラは6日目です。大きく丸い個体はまばらになってきました。小さく細かい幼体が、少しサイズアップしています。早くも赤く渦巻く兆しが見えてきました。
コチラは7日目です。大きな個体はいなくなって、小さかった幼体が大きくなり、一気に赤い渦を形成するようになりました。
コチラは12日目です。順調に赤渦を維持していますが、飼育水が黄色っぽくなってきました。
実験をしている間、毎日2回ほど間引いて、屋内で飼育しているメダカの種親3匹に餌として供給しました。
結果
タマミジンコは、10リットル未満の小さな容器でも7日間で赤く渦巻くほど爆増した。
考察
今回は小さな容器を使って、スタート時に約10,000匹の種ミジンコを入れました。そのため、子世代が生まれるころには赤く渦巻くほど数が増えました。
逆にスタート時の数が1,000匹だと、もっと時間がかかるはずです。また、60Lタライも同様で、容器のサイズが大きくなれば、赤く渦巻くまでには時間がかかると思います。
そして、水温の影響もありそうです。この記事を書いているのは9月中旬ですが、夏場よりも繁殖スピードが落ちた感じがします。
また、確かに小さな容器でも増えたのですが、餌の調節が少し難しくて飼育水を汚しやすかったです。さらに、水量が少ないので爆増すると一気に水質が悪化しました。
大きな容器の方が水質変化が少なくて済むので、やはり水量は多い方が良いのだと思います。
水換えの方法はコチラ▼
-
-
タマミジンコの水換え|タイミングは増殖率と飼育水の濁りで見極める
このページでは【水換えの手順】を解説していきます。 水換えのタイミングは? 少量の種ミジンコを60L水槽で培養スタートした場合、餌を薄めに保てば飼育水は2週間くらいもつと思います。 ですが、これはあく ...
続きを見る
爆増までには種となるタマミジンコの数、使用している容器のサイズ、繁殖日数、水温などけっこう多くの要因が絡んできます。
これらを踏まえて培養すれば、焦ることなく増やせるかもしれませんね(^^♪