タマミジンコの増やし方|たくさん繁殖させてメダカに与えよう

このページでは、タマミジンコの増やし方を解説しています。

タマミジンコはメダカの大好きな餌

私は粉餌とタマミジンコを与えてメダカを飼育していますが、食いつきの良さは圧倒的にタマミジンコです。

粉餌をなかなか食べてくれない時でも、タマミジンコなら食べてくれることが多々ありました。

やはり、自然界と同じく『生餌』というのは、メダカにとっても嬉しいのでしょう。元気に追い回しています。

タマミジンコを入手!どこで販売しているか?

さて、そんなタマミジンコですが、どこで手に入れればいいのでしょうか?

ホームセンター

私の近所のホームセンター、ペットショップなどでは見かけたことはありません。少々管理が手間なのと、寿命が短い点から販売しにくいのかもしれません。

ヤフーオークション

一番お手軽なのがネットショップです。ヤフオクなら低価格でタマミジンコが販売されています。

ただ、出品者も理解せずに別のミジンコを販売している事もあるので、信頼のおけるところから購入するようにしてください。

時々ですが、私も販売しています。ご興味あれば、覗いてみてください。

小規模・大規模別タマミジンコの繁殖方法

それでは、タマミジンコの増やし方を紹介していきます。

小規模繁殖

小規模繁殖では、10リットルくらいの容器を使った繁殖方法を解説しています。

私は休眠卵を使ってスタートすることが多いのですが、最初は1リットルくらいの容器で始めます。

セットして5日くらいすると容器一杯にタマミジンコが増えるので、その後はNVボックス13などの10リットルほど水が入る容器に移動させます。

小規模繁殖は屋内でも20匹程度のメダカに餌を供給できるので、冬場はとても重宝しています。

また、敷地の都合で屋外繁殖が出来ない方にもおすすめです。

大規模繁殖

大規模繁殖では、60リットルくらいの容器を使った繁殖方法を解説しています。10,000匹くらいで販売されているタマミジンコを購入すれば、1~2週間で十数万匹に増やす事も可能です。

容器のサイズの都合、基本的には屋外での飼育となります。敷地の利用に制限のない方にオススメです。

 

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水換え

タマミジンコの水換えは、水質が悪化した時に実施する必要があります。水質悪化は、以下の要因の影響を受けます。

 

  • タマミジンコの数
  • 与えるエサの量
  • 水温、日光の当たり方

 

目安として、水が濁ってきたとき、増えが悪くなってきたときに水換えを実施すると長持ちします。

 

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鶏糞水

タマミジンコの飼育水に鶏糞を使うと良い、という話はけっこう見聞きします。鶏糞水で大繁殖させている方もいるので、もしかしたら効果があるのかもしれません。

しかし、私は一度も使ったことはありません。毛嫌いしているわけではないですが、使わなくても増えるので特に必要性を感じていないだけです。

使用する場合、布などで鶏糞を包み、飼育水に浮かべて抽出するように溶かしていくようです。

タマミジンコに与える餌

タマミジンコに与えるエサは色々とありますが、私が使用しているエサと一般的な餌を紹介していきます。

生クロレラ

私は生クロレラをベースに、タマミジンコを飼育しています。クロレラ工業さんの濃縮タイプを使用しており、ごく少量を1日2回、与える量は毎回変えています。

大量には使えないので、ヤフオクで小分け販売してくれる方から仕入れています。基本的に冷蔵での管理が必要なので、クール便対応してくれる方が安心です。

 

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ドライイースト

生クロレラよりも扱いが簡単なのでメインの餌にしたいところですが、単独で与えても数が増えませんでした。

しかし、生クロレラベースの餌に補助的に与えると、一番の増殖率を示す結果になりました。

 

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エビオス、わかもと、PSB、ムックリワーク、ゾウリムシ

これらを餌として使ったことはありません。

タマミジンコが増えない時に考えられる理由

タマミジンコが増えない理由は、2つだけ考えればいいと思います。

 

  • 水温
  • 水質

 

水温

効率的な繁殖には、やはり水温が必要です。最低でも20℃以上は欲しいです。水温に関しての意見は様々ですが、ネットで探せる論文などを見ると28℃くらいが一番良さそうです。

実践している感じでも、やはり夏場の方が活発に繁殖していました。9月の後半あたりでも水温は20℃くらいありましたが、底に沈んでしまって活動が低下してくるようです。

水質

水質は、タマミジンコの数によって大きな影響を受けます。容器に対して少数のうちは、2週間くらい水換えなしでも大丈夫でした。

しかし、タマミジンコの数が増えてくると、脱皮カスや糞で一気に水質が悪化します。一定期間ごとの水換えでは間に合わないことが多く、状況に応じた対応が必要です。

よくある質問

タマミジンコの寿命は8日が定説?

タマミジンコの寿命は8日くらいという意見が多いです。ですが、最近では18日生きたという報告も見かけました。

タマミジンコを販売した事もあり、その時は事前にパッキングテストを実施しました。その感じだと、36時間で1~2割くらいは死んでいる印象でした。

なので、8日くらいが寿命というのは間違いではないような気がします。

ペットボトルでも増やせるのか?

ペットボトルでも増えます。ですが、口が狭いので水換えなどの管理には不向きです。

『一度餌を与えて、増やしたら使い切る』というスタイルなら便利かもしれません。

タマミジンコのエアレーションは必要?

10Lくらいまでならエアレーションは無くても増えますが、水面に油膜が張ってきます。60Lの場合、酸欠防止のためエアレーションがあった方が良いと思います。

冬でもタマミジンコは増えるのか?

秋にかけて水温10℃くらいでも生きていましたが、増える事はありませんでした。埼玉県南部ですが、真冬には全滅しました。水温が低いエリアでの越冬は出来ないようです。

 

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作り方というほどのものはありませんが、タマミジンコを繁殖させていると底に白い粒が溜まっていきます。それを集めて乾燥させるか、水に入れて冷蔵しておけばOKです。

使用する時は繁殖可能な水温の水に入れて、自然のリズムと同じように一定時間光を当てるだけ。2日くらいで孵化が始まります。

休眠卵を収穫できるようになれば、タマミジンコは毎年エンドレスで収穫していく事が出来ます。